ギャンブル依存克服を NPO法人が競輪場で講座
社会生活に問題が起きているのにパチンコや競輪・競馬などをやめられないギャンブル依存症の正しい知識を身に付ける講座が19日、松山中央公園(愛媛県松山市市坪西町)内の競輪場映像観覧室であり、当事者や家族、支援機関の関係者ら42人が、依存症の怖さと回復へ向けた支援の在り方に理解を深めた。
松山市の自殺対策事業の一環。市保健予防課は会場設定に関し「当事者が集いやすい所で周知啓発したいと試みた」と説明した。
NPO法人ギャンブル依存ファミリーセンターホープヒル(横浜市)の町田政明代表(62)が講演し、依存症は意思をコントロールできなくなる病気と指摘。「何とかしてあげようとする家族の気持ちが逆に進行させる。ギャンブル中心の生活で性格が変わり、最後は刑務所や死につながる」とし「本人が生き方を変えない限り回復はない」と強調した。